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2019年6月11日 (火)

災害先進列島 その8

  余震とは何か?(後)

(以下の【】内の文章は、前回に続く金森博雄教授とのメール交換文である。英文は教授から、それに続く( )内の日本文は私が付けた訳文である。)

【ニュースでは、胆振地方の2月の地震とCO2圧入との関係性に一切触れていませんでした。私のブログでも書いたように、島村英紀氏はかなり前から、液体圧入と誘発地震との関係性を指摘していました。私もCO2圧入が地震を誘発するか否か実験を継続すべきだと提唱しました。

ところがこうして余震が起こってみると、それが自然地震なのか人為的誘発地震なのかが分からない。CO2圧入の事業者や正統派学者は前者だと言い、ネットではCO2圧入のせいだとする。鳩山元首相までもがネット側と同じような発言をしたようです。そこでお尋ねします。余震と人為的誘発地震とを区別する手段はないものでしょうか?例えば、地震波形などに微妙な差が出たりはしないのですか?

This is also a good question and many people have tried to distinguish "foreshocks" (again not define precisely), mainshock, aftershocks and induced (triggered) earthquakes.  There is some difference, but it is complicated as usual.  Remember that earthquakes (most natural phenomena) do not occur by a single cause. Many factors are involved and they interact each other in a complex, often unpredictable, way.  So, again some commonsense is important, but nothing is definitive. (これもまた良い質問です。多くの人が前震(繰り返すが正確な定義ではない) 本震、余震、誘発地震などを区別しようと試みてきた。違いはあるものの、いつもながらに複雑です。地震は多くの自然現象同様、単一の原因によって起こるのではない、という点を心すべきです。多くの因子が関わり合い、それらは複雑な、しばしば想定外の方法で、互いに作用し合っています。そこで再び、常識のうちのあるものは重要です。しかし決定的なものは何もありません。) 

I certainly admire that you think about these questions. Many scientists do not even think about these questions. (あなたがこうした疑問を考えることを賞賛します多くの科学者はこうした疑問を考えることすらしません。)】

 このメール交換は今年3月12日に行なわれた。その3日後、以下の[ ]内の文章を含む私のメールをお送りした。同じ内容の繰り返しだからか、ご返信は頂けてない。しかし、急所を突く問題点を考え出せた、というだけで充分満足である。

[ご返信を頂けるだけでも素晴らしいことなので、更に同じ質問を繰り返す、というのはあまりやらないように心がけているつもりです。しかし地震発生論についてはかなり重要な気付きでもあります。もう一度別の書き方で質問させていただきます。

私が言いたかったポイントは、断層/プレートの動きによって説明が付くのは、実際に動いた1回分だけです。残りの無数の余震は説明出来ません。余震は、断層地震説、プレート反発説の根拠をも脅かす存在なのではないか?と思います。

人は、名前が付くと安心します。余震と言われると分かった気になり、それ以上深くは詮索しません。しかし、余震が何故起こるかは大きな謎です。蓄積した歪みがある訳でもなく、いちいちの余震に対応した断層/プレートの動きがある訳でもなく、余震を起こすエネルギーはどこにあるのでしょうか?

私がこのような問題点を考えることに対し、お褒め頂きありがとうございます。私の脳内のコンピュータは演算速度が遅く、なかなか解答を得られません。そのため日常生活で、例えば入浴時や運転時に、何回も何回も同じ下書きを考え直します。すると時々、以前とは違う言葉や言い回しを思い付いたりもします。]

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