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2017年12月21日 (木)

「西之島は大陸の卵」に疑義あり その5

  大量の玄武岩が大陸上にあるのは何故?

3. 安山岩と玄武岩の比重の差程度で、本当に大陸はマントルの上に浮き、玄武岩は自重で崩壊するものでしょうか?

田村氏[玄武岩も安山岩もマントルよりは軽いです。軽いものが厚く局所的に存在すると地表面に突出します。よって海面上に陸地として現れます。玄武岩は自重で崩壊することはないと思います。プレートテクトニクスでマントルに戻されます。]

金森氏[Well, rocks have enough strength to support itself, at least for some time, and the density difference argument may not be that relevant. Maybe, I did not understand your logic. さて、岩石はそれ自体を支える充分な強度を有しています、少なくともある程度の間は。比重の違いの議論は、それとは関係ない問題であるかも知れません。多分、貴方の論理が分からなかったということでしょう。]

上田氏[高い山さえできれば海面上にでるのでは? 安山岩も玄武岩もマントルのうえに浮いているのでは?]

 金森先生の指摘はもっともだと思う。自分で読み返してみても、よく分からない。私の脳裏にはアイソスタシーの図があるのだが、それが反映されていないために、分かり難い質問になってしまった。ここで敢えて、「地球の科学」(竹内均、上田誠也著 1964年)の言葉をそのまま引用する。私が一番最初の頃に読んだ地球科学の本の一冊であり、私の考え方の基礎ともなっているからである。

[大陸地域の土台となっている岩石は、大ざっぱにいって花崗岩質(シアル)の白っぽいものであり、海洋底から採集されたり、大洋中の島々で見出される岩石は玄武岩質(シマ)の黒っぽいものなのである。]

[軽いシアルからなる大陸塊は、重いシマの上に、まさにアルキメデスの浮力の原理に従って浮いていると考えられるのである。この様子は海に浮かぶ氷山と似ているといえよう。この現象は、アイソスタシーとよばれている。]

 このアイソスタシー説を基礎としてプレートテクトニクス説を見直すと、納得できない点がいろいろ出てくる。これらも質問形式で書いてみたい。

3a. 大陸が花崗岩質でマントルや玄武岩層の上に浮いているとしたら、インド他、広大な洪水玄武岩が後から大陸の上に噴出してくるのをどのように説明するのか? 同様にして、付加体の形で重い玄武岩が、軽いはずの大陸の一部になり得るという点も理解し難い。

3b. ホットスポット説によるハワイ島など、海洋底から突出している無数の火山島に、アイソスタシー説は適用できるだろうか? 玄武岩の火山島にも、それなりの根があるのだろうか? 

3c.「玄武岩も安山岩もマントルよりは軽いです」というならば 、玄武岩はマントルに沈み込めないはずである。更に最近では、堆積岩もプレートと共に沈み込むと説明されたりもする。堆積岩は玄武岩以上に軽いはずなのに、不思議である。

 冒頭の問いは、こうした疑問に繋げるつもりのものだったのだが、理解されにくい書き方をしてしまったと反省している。

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