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2017年11月22日 (水)

「西之島は大陸の卵」に疑義あり その4

  フィリピン海域は安山岩線内で特殊

 私の4つの質問は前々回に全文載せたので、質問部分は要旨だけにする。

1.フィリピン海域は特殊である。そこから安山岩が出たとしても、原始海洋から生まれた大陸のサンプルにはならないのではないか?

田村氏[西之島を含む小笠原海域は典型的な海洋島弧といわれています。地震波によって求められた地殻構造を見ると大陸地殻ではありません]

金森氏[ I am not sure whether they said the Philippine Sea crust is continental. Maybe, they said that because of the newly developed model of andesite formation (by differentiation of basaltic magma), a continental-crust like structure is being formed beneath the Philippine Sea. (金森先生からの返信は英文であるため、私の拙訳を付けます) フィリピン海地殻が大陸性だと言われているかどうかについてはよく分かりません。多分、安山岩形成についての(安山岩は玄武岩マグマからの分化によるという)モデルの出現により、フィリピン海底下で形成されているのは、大陸地殻に似た構造だと考えられています]

上田氏[40億年前の大陸のサンプルにはなりますまい]

2. 安山岩線との関連に言及しないのは何故か? 安山岩線が小笠原・マリアナ弧の外側を通っているアーサー・ホームズの図の方が間違えなのか?

田村氏[現在手元に一般地質学がないのですが、「安山岩が噴出するからそこで大陸ができている」と言っているわけではありません。「海洋島弧に安山岩が噴出することが大陸のでき方を示しているのではないか」という考えを提示しています。大陸地殻に噴出する安山岩は、既存の大陸を溶かしたものが多くあり、大陸を成長させるものではありません]

金森氏[I vaguely remember the concept of andesite line in Holmes, but it is a fairly old general concept, and may not be directly relevant to this question. I will take a look at the book later. ホームズの安山岩線の考え方をおぼろげに憶えているだけですが、かなり古い一般的な考え方です。この問いに直接関連しないかも知れません。後で本を見てみます]

上田氏[(ホームズの図が)間違ってはいないのでは?]

 中国の内陸部には石灰岩の景勝地が数多くある。そのことからして、中国大陸のかなりの部分はかって海中にあったと推察される。中国が海中から隆起して大陸になったとすればその逆に、大陸が海中に沈降する場合もあり得るはずである。安山岩線以西のフィリピン海域は、まさに沈降した大陸だと私は考えている。プレートテクトニクス説全盛の時代に、このような考え方が受け入れられる可能性は限りなくゼロに近い。しかし、西之島から安山岩が出ることを最も矛盾なく説明できる考え方であると信じている。検証してもらいたいものである。

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