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2017年2月25日 (土)

日本国内旅行 その12

  華厳の滝脇に柱状節理

 奥日光から路線バスで中禅寺温泉に着いたのは3時頃だった。ホテルにチェックインして、リュックなどは部屋に置き、手ぶらで町の中心部に出た。バスターミナルのすぐ近くに自然博物館があったので覗いてみた。ところが、何故中禅寺湖が出来たのか?など、当然あってもよさそうな地質学的な展示物が見当たらない。地質学は一般受けしないのかも知れない。ブラタモリのような地質学関連番組が高視聴率を得ているというのは驚きである。

 華厳の滝が中禅寺温泉バスターミナルから歩いて行ける程に近いとは意外だった。地図の上では一駅分離れている。しかし中禅寺湖の湖尻から出た川が滝になっているのだから、ちょっと考えてみれば、バスに乗る必要はないとすぐ分かるはずであった。

 観瀑台から眺めると、写真などで見慣れた華厳の滝が正面に見え感動した。ブラタモリでは、男体山からの溶岩流が川をせき止めて中禅寺湖を造り、そこから溢れた川が華厳の滝になったのだと説明していた。更にタモリ氏は、滝の中段から流れ落ちる縄のれんのような小滝群に着目した。あの辺りには軽石か何かの透水層があるに違いない、と推理してガイドに絶賛されていた。

 その観瀑台は滝の北壁から張り出している。滝を見るだけならば無料のその観瀑台で充分である。しかしせっかくそこまで行ったのだから、滝壺の高さにあるもう一つの観瀑台からも見てみたい。エレベーターで岩壁の中を降り、緩い傾斜のトンネルを更に歩いて下ると、岩壁の斜面に建てられた観瀑台がある。やはり凄い迫力だ。1cimg0669

 そしてそこで、思いがけない物を見つけて大喜びした。観瀑台から見上げる位置の岩壁は、柱状節理であった。既に何回も書いてきたように、私と柱状節理との因縁は、ヤスーン仮説を思いつく前からのものである。カリフォルニア州ヨセミテ国立公園の裏手にあるデビルズ・ポストパイル(悪魔の材木置き場)を見たことは、地質学に全く興味を持たない時代の私にとっても、衝撃的な経験であった。

 後に、中央海嶺が大陸の海岸線を反映した形をしていて、その頂上部を破砕帯という無数のひびが横切っているのは玄武岩の収縮に伴って出来たからだ、つまり、水平横向きの柱状節理が中央海嶺海底下にある、と思い付いた。それ以前に柱状節理を見た経験があったからこその思い付きであった。

 更にここ数年は、玄武洞、越前松島など、水平の柱状節理が現実にも存在すると知って、尚のことのめり込んでいる。予期していなかった日光で、柱状節理に出会えるとは。華厳の滝の辺りに、柱状節理は見えない。もしもあったとすれば、川の水は縦のひびを伝って、漏れてしまうかも知れない。滝周辺の岩壁は同じ男体山からの溶岩流で出来ているはずなのに、何故柱状節理になった部分、ならなかった部分が出来たのだろうか?

 その謎が気になっていろいろ調べているうちに、もう一つの謎を発見した。グーグルアースで見ると、タモリ氏が着目した華厳の滝中段から流れ落ちる数多くの小滝は、大きな構造のほんの一部に過ぎないと知る。岩壁は馬蹄形に凹んでいて、その途中から更に多くの小滝が流れ落ちている。観瀑台の位置からは決して見れない秘密に接し、私はすっかり興奮した。

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コメント

すでにお気づきかと思いますが、日本列島の下にある付加体の成因は、ヤスーン説でしか、説明できないと思います。プレートに押され、層序が逆転しているなんて、とてもおかしな説明を現在の主流地学はやってます。

ヴェリコフスキーの「衝突する宇宙」のほうがはるかに科学的です。ヤスーンも神話の中に書かれているのかも知れません。

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