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2015年4月14日 (火)

富士山は何故噴火しなかったのか? その1

   世界でも噴火しないのは富士山などだけ

 ネットを見ると、もうじき富士山が噴火する、という記事を至る所で見かける。この問題について非常によくまとまっているのは、「NHK そなえる防災」というシリーズの中で、藤井敏嗣東大名誉教授が書いた「大地震は火山噴火を誘発する!?」というエッセイである。以下にその中から引用する。

[地震が火山噴火を誘発した例として有名なのは、約300年前の宝永地震(M8.6)と富士山宝永噴火です。宝永地震は1707年10月28日、遠州灘沖と紀伊半島沖で同時に発生した大地震で、いわば東海地震と東南海・南海地震が連動した地震ですが、この49日後の12月16日に富士山がその歴史の中でも珍しいほどの激しい爆発的噴火を起こしました。]

[このように過去の事例を振り返ると、M9に達するような巨大地震の場合には必ず火山噴火が誘発されてきたわけですが、では、このたび日本観測史上最大のM9と認定された東北地方太平洋沖地震の場合はどうでしょうか。
3月11日の地震発生直後、北海道から九州に至る20の火山で直下の地震活動が活発化しました。多くの火山は1~2日で平常状態に戻りましたが、箱根山(神奈川県・静岡県)と焼岳(長野県・岐阜県)では有感地震も発生しており、1週間以上地震活動が高まった状況が続きました。
また、3月15日には富士山の直下15kmの深さでM6.4の地震が発生。余震の震源は山頂直下5kmの深さまで伸びる垂直板状の領域を形成して、2週間以上にわたり活発な余震活動が続き、1年以上経ってもまだ影響が残っていました。
この地震については気象庁が「静岡県東部地震」と発表したことから、富士山の直下で起こった地震だとは気付かなかった人が大部分でしたが、火山研究者の多くは「もしかするとこのまま富士山噴火につながるのでは・・・」と考えたのです。しかし、その後の調査でマグマの移動を示す兆候は見られませんでしたから、私自身、ほっと胸をなで下ろしたというのが正直なところです。]

 私も当時、いよいよ富士山の噴火か、と思いながらニュースから目が離せなかった。おそらく殆んどの地震・火山学者が、同じ思いだったのではないだろうか。

 しかし、これは富士山だけの問題ではない。M9級の超巨大地震の後は例外なく噴火が起こってきていたのに、何故東北地方太平洋沖地震の後だけそれらしい噴火が誘発されないのか? これもまた、殆んどの学者が首をひねる大きな謎であるようだ。しかも、4年というタイム・リミットをも超えてしまった。NEWSポス トセブンというサイトには次のようにある。

[巨大地震と火山の噴火に密接な関係があることは、世界の地震学者や火山学者の共通認識となっている。地震学者の島村英紀・武蔵野学院大学特任教授がいう。
「1950年以降、M9クラスの地震は世界で7回起きている。そのうち6つの地震では4年以内に近隣の複数の火山が噴火しました。この“4年”という節目が研究者の間で話題になっています」]

 「近隣の複数の火山」ではないけれども、西之島の噴火はどうだろう? 私の考えからすれば、あれこそが超巨大地震によって引き起こされた火山噴火なのだ。絶海の孤島で被害もなかったために、過少評価されているだけだと思う。そして又、プレート・テクトニクス説により別々のプレートに所属しているため、両者の関連性が気付き難くなっている。

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