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2015年4月21日 (火)

富士山は何故噴火しなかったのか? その2

   地震には方向性があるはず

 [御嶽山の噴火は予知できていたはず その6」の中で書いた火山学者中田節也氏の講演に、興味深い話があった。東北地方太平洋沖地震の後、東北地方の複数の火山が沈降したと言うのだ。あ、やっぱり、と思った。それは、私が持っていた以前からの知識に矛盾なく加わり、全体像がより鮮明になった。

 これを書くために、どこかウェブサイトに出ていないだろうか、と探したら、以下のサイトが見つかった。日本共産党嶺南地区委員会、2013年7月2日とある。図も適切だし、記事もよくまとまっている。地質学に詳しい記者がいるのだろうか? 

[2011 年3月11日に発生したマグニチュード(M)9・0の東北地方太平洋沖地震の影響で、東北地方と関東地方にある火山で沈降がみられた・・。京都大学防災研 究所の研究チームが7月1日付の科学誌『ネイチャー・ジオサイエンス』電子版に発表しました。2010年にチリ沖で発生したM8・8の地震でも火山の沈降 が確認されており、このような現象は広く見られる可能性があるといいます。
研究チームは、日本の陸域観測技術衛星に搭載された「合成開口レーダー」による、東北地方太平洋沖地震前後の地表面の観測結果を比較しました。その結果、秋 田と岩手両県にまたがる秋田駒ケ岳、秋田と岩手、宮城3県にまたがる栗駒山、山形と宮城両県にまたがる蔵王連峰、山形と福島両県にまたがる吾妻山、福島と栃木両県にまたがる那須岳で、東北地方太平洋沖地震の後、沈降していることがわかりました。
最も大きな沈降が見られたのは吾妻山の15センチで、沈降が少なかったのは那須岳の5センチでした。一方、岩手県の岩手山と福島県の磐梯山では沈降は見られませんでした。]

 図を見れば一目瞭然なのだが、秋田駒ケ岳、栗駒山、蔵王連峰、吾妻山、那須岳の5山は、東北地方の中央を背骨のように並んでいる。それらの火山の沈降が意味するものは何だろうか? あの地震の後、東北地方全体が東へ移動したということ は、矢印が無数にある図によって示された。そして三陸海岸は沈降した。それらの情報と5火山の沈降とをまとめて考えてみると、日本列島の地下にあるマグマがごそっと東方向に向けて抜け出たかの印象がある。

 地震は地殻底における噴火である、という私の考え方からすると、東北地方太平洋沖地震の時には震源近くにあった障害物が外れ、大量のマグマが移動したと考えられる。そしてそのマグマの向かった先が西之島だったとみる。

 このようなイメージは、今は単なる妄想に過ぎない。しかし、火山噴火を伴う世界の超巨大地震を調べ直してもらいたい、と願う。それらにも、東北地方太平洋沖地震時のような地殻変動があり、震源から火山への方向性が認められるに違いない。もしも全ての超巨大地震にそのような方向性があるとしたら、私のイメージは現実性を帯びてくる。

 そしてそのイメージからは、富士山が何故4年間噴火しなかったのかも理解 できる。マグマの道筋から外れていたのだ。とすれば、沈降していた三陸海岸が最近反転して隆起に転じたという不安材料はあるものの、西之島や九州方面が活発である間は、富士山噴火を心配しなくていい、ということになる。

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