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2013年7月15日 (月)

地震は水素爆発で起こる その4

  深海掘削船「ちきゅう」が起こす人工地震

 これも島村英紀氏の本からだが、「地震は妖怪 騙された学者たち」(講談社+α新書、2000年)の中に人工地震に関した記述がある。

[私の仲間の一人が東京の電車の中で手帳を落とした。誰かの手を経て届けられた手帳に、警察は青くなった。「爆破予定」や「爆破薬量」が書いてあったからである。交友関係や背後関係など、だいぶ調べられたらしい。

[そう、この私たちの学問は日本語に限らずそれぞれの国の言葉で「爆破(ばくは)地震学(じしんがく)」と言われている。人工的に地震を起こして、地球の中を探る学問なのである。]

[スイカの熟(う)れ具合を確かめるのに叩(たた)いて音を聞く。これは人工地震そのものなのだ。また、先年、新幹線のトンネルの壁が次々に落ちたとき、ハンマーで壁を叩く検査が行われた。これも人工地震そのものなのである。]

[人工的な地震を起こすのには、火薬を使うことが多い。本当に爆破をやるのである。小さいもので百グラムから数キロほど、前にやった世界最大規模のときには何トンという火薬を爆破させた。もちろん魚や海獣たちに影響のない場所と時期に行うのである。]

[しかし近頃では人工地震の震源として、火薬のほかに、エアガンという圧縮空気(あっしゅくくうき)を使った「大砲」を使うことも増えた。この震源は、第一に火薬よりも安全だし、出す地震波の振幅や波形をコントロールしやすいので、次第に増えつつある。]

  「ちきゅう」もエアガンを使っているようである。船でエアガンを引き回し、そこから発振される音波が、海底の地層でどのように反射されるかを観測するのである。いうならば、「ちきゅう」が起こせる地震も、スイカを叩く程度の小規模なものである。

ネットで「地震兵器」とか「人工地震」を問題視するのは、小さなハンマーでトンネルや橋の打音検査をしている作業員を見て、トンネルや橋を破壊しようとしている、と騒ぎ立てるに等しい。

 乗組員が白昼堂堂と「人工地震起こします」と言えるのは、それが日常的に行われる実験作業の一部だからである。かえって、巨大地震とは関わりないという状況証拠の一つである、と言える。

 だいたい、地震学者が巨大地震を起こせるなんて買いかぶり過ぎである。私も、陰で根回しする小沢一郎氏の力を大きく評価し過ぎて、政界裏のシナリオを想像で書き、恥をかいたことがある。後で考えれば自分でもそんなことあるわけはない、と思えることでも、思いついた当座はとらわれてしまう。

 地震予知もできない地震学者に、巨大地震を引き起こす能力などあるわけはない。断層が、とか、歪みが溜まって、とか言っても、しょせんは間違った仮説体系から導き出された空想の産物であるに過ぎない。地下の本当の姿は、実際に掘ってみないと分からない。仮説体系に縛られての姑息(こそく)な実験ではなく、「何が地震を起こすのか」を根源から解決するような、本当の意味での人造地震実験を行えるようになってもらいたい。

 その意味で私は、深海掘削船「ちきゅう」の更なる活躍を期待しているし、今後の動向を注視していくつもりである。

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