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2011年7月 7日 (木)

原発問題を考える その1

(今まで、地震や津波の問題だけに的を絞るつもりでいたために、東北地方太平洋沖地震を略して、「太平洋沖地震に思う」というシリーズ名にしてきた。これから書くことも、その同じシリーズに属しはするのだが、原発についても書くつもりなので、シリーズ名を変えることにした。)

  日経サイエンスの無料特集記事

 東日本大震災の後、テレビのニュースや解説に釘付けになった。やがて、震災についての記事のある週刊誌や本を買い求めるようになり、当地の友人たちとメールで情報を交換するようにもなった。動画に良い情報があると知らされ、長時間見て過ごしもした。日経サイエンス6月号の記事がウェブ上で公開されているとも、同様にして友人からのメールで知った。次の2つの記事が無料で読める、というのである。

「東日本大震災 鳴らされていた警鐘」 ( PDF: 4.90MB ) 

「科学者の思考停止が惨事を生んだ」 ( PDF: 1.34MB ) 

 雑誌の記事が全文インターネット上で読める、というのはよくあることなのだろうか? 原発関係者らが「想定外」という言葉を弁解ぎみに使い、それに反発した識者の文章を多くの箇所で目にした。この特集記事の無料公開も、「想定外」という言葉に対する憤りが、その根底にあるのかもしれない。

 ちょうどその特集記事を読んだのは、私が「想定外」についての島村英紀氏の言葉を読んで、下書きを書いた後でもあった。(「太平洋沖地震に思う その14」を参照)その問題も含め、特集記事をベースにして、プレート・テクトニクス説の問題点をもう少し書き続けてみたい、と思った。

 ところが、基本的にアナログ人間である私は、プリントされた文章に、線を引いたり書き込みをしたりしないと、なかなか頭に入ってくれない。そこで、日経サイエンス6月号を、当地の書店に注文し、それが届くのを待つことにした。

 中島林彦編集長の書いた「東日本大震災 鳴らされていた警鐘」は、まず次の点を問題としている。

1100年以上前、平安時代前期の貞観11年(西暦869年)に、「貞観地震」と呼ばれる巨大地震が発生し、大津波が三陸沿岸から東北地方南部沿岸に押し寄せた。その事実が東北大学や産業技術総合研究所(産総研)活断層・地震研究センター、大阪市立大学などによる地質調査でわかってきた。]

[そうしたことから産総研の研究グループは、東北から関東にかけての沿岸を5001000年の間隔で大津波が襲っていること、その周期性から考えれば、近い将来、同様の大地震と大津波が再来する恐れがあることを数年前から論文や学会で発表していた。東北大学や大阪市立大学の研究者も近い将来の大津波の再来に警鐘を鳴らしていた。

昨年には、地震学会での産総研の発表を引用する形で、全国紙各紙が東日本太平洋岸への大津波襲来の可能性を報じた。政府の地震調査研究推進本部も今年4月、国が防災対策を立てるための基礎データである「地震活動の長期評価」に貞観地震の研究結果を反映する予定で、宮城県や福島県などへの連絡を進めていた。

しかし、地震は待ってくれなかった。]

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