« 東北地方太平洋沖地震 その10 | トップページ | 東北地方太平洋沖地震 その12 »

2011年5月 9日 (月)

東北地方太平洋沖地震 その11

 マグニチュードの改変は〝怪変〟か?

 東北地方太平洋沖地震が発生した直後から、マグニチュードが改定され続けた。最初に画面に出たのはM7.9。ニュースを見ていて1時間ぐらい後に、M8.4に引き上げられた。そしてM8.8へ。

 マグニチュードの変更というのは、1989年ロマプリータ地震の時もそうだったと記憶している。被害が大きいので、結果を知った後で驚いて上げたのかな、などと推量していたが、今回はその日のうちに2回もの変更である。

 それから2日後、M9.0へともう一度引き上げられた。その頃に、米国地質調査所のサイトを調べていたら、M8.9になっていた。ますます混乱してきた。

 3月末になり、インターネットで島村英紀氏の動向を調べていたら、講演会でマグニチュード変更の話をした、というサイトにヒットした。たんぽぽ舎というところが発信元であるらしい。

[今回のマグニチュード9.0というのは、気象庁がそもそも「マグニチュードのものさし」を勝手に変えてしまったから、こんな「前代未聞」の数字になったものだ。

いままで気象庁が採用してきていた「気象庁マグニチュード」だと、いくら大きくても8.38.4どまり。それを私たち学者しか使っていない別のマグニチュード、「モーメント・マグニチュード」のスケールで「9.0」として発表したのだ。

すべてのことを「想定外」に持っていこうという企み(あるいは高級な心理作戦)の一環であろう。]

 金森博雄先生に、この件も尋ねてみることにした。なにしろ、相手は「モーメント・マグニチュード(Mw)」を作ったご本人である。それ以上に最適な回答者は他にいない。ただ、私がメールを書くときに、自分なりの言葉で要約したため、ちょっと誤解を招いてしまった。というわけで、人の言葉はできるだけ、そのまま引用した方がよいのだが、前にも書いたように、英文なのでそれはできない。適当にまとめさせていただく。

[気象庁のマグニチュードは、8.3あたりで頭打ちになり、それ以上の地震の差をつけられない。日本の古い地震をMwで決め直すことも可能です。その場合、Mw9の地震がいくつかあったかもしれない。しかしもちろん、その時代の地震波の記録がないわけで、何とも言えません。]

 Mwの計算に、人為的ファクターが入り得るものなのでしょうか?という私の質問に対しては、次のように答えていただいた。

Mwの値にあいまいさはなく、それがこのシステムの長所です。気象庁がどのようにマグニチュードを変えたのか、私も知りたいところです。彼らが語ってないのだとしたら、科学的とはいえません。国民の間に疑念がある場合、何故、どのようにして改定したのか、説明すべきでしょう。]

 これはもしかすると、マスコミが調べようとしないのが問題なのかもしれない。4回も別の数値を出すというのは、いかにも不自然である。検事の捏造、相撲の八百長、年金保険料のずさんな管理、いろいろな会社や機関の隠蔽体質などなど、数多くの問題で騙され続けている国民は、敏感になっていて当然だろう。マスコミが、現場の責任者に直接会って、はっきりと問いただすべきである。

« 東北地方太平洋沖地震 その10 | トップページ | 東北地方太平洋沖地震 その12 »

マグマ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1397932/39923771

この記事へのトラックバック一覧です: 東北地方太平洋沖地震 その11:

« 東北地方太平洋沖地震 その10 | トップページ | 東北地方太平洋沖地震 その12 »