« 東北地方太平洋沖地震 その5 | トップページ | 東北地方太平洋沖地震 その7 »

2011年4月19日 (火)

東北地方太平洋沖地震 その6

  海底に新しい断層があるか?

 3月11日の地震は、南北方向に長さ450キロ、幅150キロの断層を作ったと考えられている。津波の規模からしても、海底にそのぐらい巨大な上下のずれができた、とみなさない訳にはいかない。

 その断層についての直接的研究が行われるようになったとき、今回の津波の正体がはっきりすることだろう。マグニチュード的には、2004年スマトラ島沖の津波よりも小さかったのにもかかわらず、コンクリートのビルディングすら破壊するほどに強烈だったのは何故か? 断層の形の中に答えが見つかるかもしれない。また、断層の、海溝側が持ち上がったのか? それとも陸側か? プレート・テクトニクス説との関連で、有用な情報になるだろう。

 既に「日本で学者たちと議論 その7 地殻が、ピーンとは戻らない」の項で書いたように、今回の地震のような形で、沈み込むプレートに直交する形の断層があった場合、陸側の地殻がピーンと戻ることはあり得ない。ひびの入っているクシの歯をはじいても、反発しないのと同じである。

 事実今回は、陸地が沈降し、「地震コンニャク説」ができたときの根拠とは、反対の結果が出ている。

 さて、このような海洋底の断層について、もう一つの疑問がある。それは、余震域の形状である。そもそも断層によって破壊されたなら、そこにエネルギーが残っていそうには思えない。クシの歯が正常であるならば、はじかれて振動し続けるのに不思議はないが、ひびが入ってしまったら、それっきりのはずである。

 そして、余震域はなぜ、楕円形になるのか? なぜ断層に沿った線形ではないのか?

 私の仮説の場合、何回か書いてきたように、地殻底には移動するマグマ層があり、その通り道が岩盤などによりふさがれた時、そこに歪みが溜まって、地震が起こる。しかし今回のような巨大地震をまのあたりにして、いくぶんの修正をほどこさなくてはならない。今まで線で考えていた地震を、面でとらえ直す必要性が生じた。

 今回の地震の余震の起こり方を見ると、「移動」ということだけではとらえきれない。100キロ、200キロの距離を、数分、数十分で移動は不可能だからである。衝撃波だろうか? 地震は爆発のようなものであり、それによって引き起こされた衝撃波が、次の余震を誘発する。こういう考え方も十分ありそうだが、余震の発生間隔が問題になる。衝撃波が届いているのに地震が起こらない場合を説明できない。

 もう一つのアイデアは、既に下書きの方には書き終えてあるので順序が逆になってしまったが、地震計を発明し、明治期に日本の地震学を確立したジョン・ミルンを調べているときに気がついた。その当時、地震と雷を結びつけた説はかなりあったらしい。

 余震があちこちで起こる状態を、雷があちこちで発生するようなものととらえると、イメージとして分かり易いかもしれない。この議論は後になって再びする。

« 東北地方太平洋沖地震 その5 | トップページ | 東北地方太平洋沖地震 その7 »

マグマ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1397932/39671980

この記事へのトラックバック一覧です: 東北地方太平洋沖地震 その6:

« 東北地方太平洋沖地震 その5 | トップページ | 東北地方太平洋沖地震 その7 »